608.事前準備

先生は、私に触れることを前ほど遠慮しない。
あんなにも触れてほしかったあの時とは、もう違う。

さっき着たばかりの浴衣は、すぐに先生の手で剥がされて、二人布団の上で重なり合う。
うまく言えないけど、生温かい先生の吐息に現実を見ると、夢見るだけの恋愛ではなくなる感じがした。

嬉しいような、後ろめたいような気持ち。
先生を大好きな気持ち。
反する気持ちを抱えながら、先生が施す愛撫をすべて受けとめる。

「気持ちいい?」

耳元で確認されて、ただ頷く。
戸惑いは確かにあったけど、それ以上に上回る快感に溺れた。

私の肌を滑る先生の手や唇。
時々捕えると、先生はふっと笑って、私が望んでいるのがわかっているかのようにキスをしてくれる。
唇を重ねて、その奥を求める。

絡まり合って、とろけて、先生の瞳からさらに熱さを感じると、極上の幸せを感じた。


「あ……ちょっと、もう、無理かも」

余裕のない先生の声に、少し我に返る。

「え……?」

体を起こすと、先生は私の目に大きな手を当てた。

「ちょ、今見んな。待っといて」

「え、なに」

「事前準備。」

ふてくされたような口調の先生の顔も、その準備も見えないけど、温泉のせいか体が火照って、言うとおりに布団に横たわる。
いつもなら興味本位に覗き込むところやけど、場所が違うからか、いつもより先生が彼氏っぽいせいか、無粋なことはしなかった。

体が熱くてしかたない。

早く、先生と……。

胸の鼓動を感じながら、目を閉じた。






すみません、更新が空いてしまいましたー!
申し訳ないことです。
コメントありがとうございます!

美海さん!たびたび、気に掛けて下さって、温かなコメントありがたいです。
もしかして~のご想像、ご正解でーす!(^O^)
無理せず、できる時に更新しますので、まだ繋がっていられると嬉しいです。





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