604.19歳になりました

女子高生と(元)教師じゃなくなって、初めての誕生日。
大学の友達ともしっくり行ってるような行ってないような状況で迎えた誕生日。
私は、先生に「もう一度行きたいところがある」と言った。

「いいけど、あんまり遠出はできひんで。泊まりなしでな」

と、浮かれ気分に水を差されつつ、私が提案したのは、初デートの場所だった。


山奥のしっとり大人のお宿。
同じ部屋は取れなかったし、訪れた季節も違うけど、3年前よりも世間の目を気にする具合は減ったように思えた。

趣のある部屋や、重厚なテーブルは記憶のまま。
気持ちよすぎた露天風呂は、こんなに広かったかなぁと感じた。
部屋が違うから、露天風呂の広さも違ったのかもしれない。

先生は、テレビをつけて座椅子に座って、頬杖をつく。
初めて来た時のような緊張感はもうないけど、ここに来てから、もう3年も経ったんやなぁと感慨深かった。

先生に出会ってから、もう3年も。

「露天風呂入る?」

と、先生に聞いてみる。

「あー。俺後でええで」

「……そう?」

てっきり一緒に入ろうっていう話になるかと思ったけど、ならないのが先生らしいというか。

確かに、一緒にお風呂は私にとってもハードル高い。
隅々まで見られるのいややし、普段から一緒にお風呂入ってるわけじゃないし。
でも、せっかくここに来たのにな。

テレビを見てる先生の隣に膝をつき、顔を覗き込んだ。

「……」

「え、何?みっちゃん、風呂入らんの?」

真顔で覗き込む私に少々引きながら、先生が聞く。

「入るけど、テレビなんかいつでも見れるやん、ここじゃなくても」

「?」

中途半端な言い方は先生には伝わらないらしい。

「せっかくここに連れてきてくれたのに……」

「?…うん」

先生はようわからん、という顔で私を見ている。

「一人で入るの、いやや…」

素直になるのは恥ずかしい。
本音をつぶやいたあと、先生の顔を見られないでいると、テレビを消してくれて、リモコンがテーブルに置かれた。

「うん。じゃ、一緒に入ろか」

真っ赤な顔で誘う私に対して、先生は全然動揺してる素振りもなくて、普通に答える。
こういう時、経験の差を感じる。



拍手コメントありがとうございます。
もう、ほんとに感激してます!
最初から読み直したり、何かのご縁で読み始めて下さったり…内容長くなってしまってすいません!
月並みすぎますが、ありがとうございます(^O^)




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