600.余所余所しいふたり

「…何マゴマゴしてんねん。はよ乗れよ」

硬直している私に、あごをしゃくって乗車を促す先生。(怖い)

ピリピリ、先生に近づけない、話しかけられない空気。
小さく気付かれないように深呼吸して、反対側の窓を見つめる。

先生が、夜遊びで彼女に心配させられるのは、初めてじゃないもんな。
だからすぐに迎えに来てくれて、こんなに怒ってて。

あの頃のまなちゃんとかぶるんかな。
でもそれはあんまり言えないし。

いつも乗ってるこの助手席が、すごく居心地が悪い。

……酔いそう。
お茶飲もう。

バッグの中のペットボトルを出そうとごそごそしてたら、先生が持ってたお茶を取って渡してくれた。

「さっき買ったやつ」

とぶっきらぼうに言われて受け取ると、ひんやりして気持ちよくて、先生にも親にも申し訳ない気持ちになった。


先生のマンションに着いても、先生はそっけなく歩いて行く。
時々後ろを振り返り、私が来てるか確認してはくれるけど、よそよそしくばらばらに部屋に入った。

夜中の1時過ぎ。
テーブルの上を見たら、まだ空いてない缶ビールがあったり、おつまみがあったり。
よく見てみたら、先生もお風呂上がりっぽい。

「タカノリさん、ごめんなさい、今日は…」

「何にごめんなん?」

先生はどかっとソファに座り、冷たーい視線で足を組みながら私に問いかける。

「迎えに来てくれたり…」

「そんなことで謝らんでいいわ」

「お母さんも先生に謝ってた」

「だから、親に謝らせんなよ。自分のことで」

先生の語気が強まってきて、何も返せなくなった。

「それよりお前、風呂入ってきたら。酒臭いし。で、さっさと寝ろよ。明日の朝車出すから」

「………わかった…」

ごめんって言えば、先生の機嫌が直るとも思ってないけど。
こんな空気のままは悲しいから、つい謝りそうになる。

好きな人に酒臭いって言われるの嫌やな。
先生だって、飲んでる時あるくせに。

お風呂から出たら、テーブルにあったビールは冷蔵庫に入れられていて、先生は寝室で寝ていた。




みなみです。
コメント下さる方々、本当にありがとうございます(^O^)
おひとつおひとつが、励みになっています。
ほんとに更新頻度がこんなことでごめんなさい…
今後ともよろしくお願いします!

Nさんへ
年の差が気になるかどうかとのご質問のお返事ですが、私も同じく全然気にならないです(*^_^*)
ずっと過ごしてると本当もう全く。
夫、どこが年上やねんと言いたくなるぐらい、子供な部分も見え隠れしてますしね…
結局は人間性とフィーリングに尽きるかと、個人的には思います(^O^)




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