597.お酒は20歳をすぎてから

あかんー。気持ち悪いー。

携帯を出してもどうにもできず、先生の番号も押せず。

「なんかヤバそうだね、早くうちいこっ」

奈々ちゃんにがっしり肩を組まれて、坂道を下る。
たぶん谷口くんもいろいろとお世話して下さったと思うけど、記憶はない。


結局、奈々ちゃんちにおじゃますることになった。
正直、気の強い奈々ちゃんのイメージに反して、とても女の子らしい、モフモフしたものが多い癒し系の部屋で、見習いたいぐらいだったけど、当の私はそれどころではない状況。

「みなみちゃん、水飲んで」

「ごめん、ほんまごめんなさい…迷惑かけて」

「飲んだら横になりなよ!ベッド使っていいから」

奈々ちゃんの押しの強い部分に気後れして、勝手に苦手意識をもっていたけど。
弱り倒している私を甲斐甲斐しく世話してくれる彼女は、お母さんか何かに思えるぐらい頼もしく、申し訳ない気持ちになった。

勝手にバリア張って、勝手に相手の考えや性格まで決めつけて。
私自身の、人と関わることを恐れる気持ちを、相手が悪いせいにして擦り替えてる部分も、絶対にある。

私の悪いところも、絶対にある。

「奈々ちゃん…」

「ん?吐く?」

そっと覗き込む奈々ちゃん。

「…ううん。ごめんな、今日。せっかく誕生日祝ってくれたのに…こんなことになって……」

「いーよぉ!改まって言わなくてもー!」

いや……
奈々ちゃんは、いい奥さんになると思います……

と、本人に言ったかどうかわからんけど、そう思いながら、ちょっとの間うたたねして休ませてもらった。




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