594.大学生になったころ

大学に入学した。

ずっと夢見ていたキャンパスライフは、実際経験してみると思ったよりキラキラしてなくて、多くの学生がいる分、逆に迷子になってしまったようにも思った。

入学式が終わると、オリエンテーション、履修登録と続く。
1泊2日の新入生対象キャンプもあり、嫌々ながら参加した。

当時、友達は何人かできていた。
表面上はうまくいっていたと思う。
鮎ちゃんたちと比べると希薄な、そんな関係やけど。

噂に聞いてた激しいサークルの勧誘もあったけど、結局私は何も入らなかった。
講義が終わったら、まっすぐ家に帰っていた。

先生は、「学校生活に慣れるまで、うち来るのは金曜だけな」と言うから、2時間ちょっとかけて通っていた。


元々、そこまで先生と頻繁に会っていたわけじゃないけど、冷静に制限を設けられると寂しさを感じた。
そして、新しい環境になかなか慣れられない自分にも、焦りを感じていた。

学びたかったことを学べている喜びとか、あるにはあったけど、何かが足りなくて不安がつきまとう。
本来、自分は不安が多い質ではあると思うんやけど、見事にホームシックだった。

私が通った大学には、リクや、同中の子も入学していたけど、キャンパスの場所が違うから、ほとんど接点もない。

皐月ちゃんや鮎ちゃんみたいな、腹を割りたいと思える相手がいない。

深く付き合えばいるのかもしれんけど、その時の私には、みんな、油断できない相手のように感じていた。
油断したら、蹴落とされるような。


おもしろくない。
でも、そんなこと言うたら心配かけるし。
せっかく入った大学やのに。

先生に、「楽しい?」とか「今がいちばん楽しい時期やでー」とか何気なく言われたら、私には何かが欠落してるような気さえした。

どこへ行っても楽しく過ごせない、友達が作れない自分に、一人で失望して自信を失っていた。


そんな、一回生の6月。
もうすぐ、誕生日を迎える時期。

同じグループだった子が、誕生日お祝いしようと飲み会を企画してくれた。



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