*579.先生の全部

先生の、黒いジャケットが、運転席のシートに掛かっている。
日の暮れた車の中で二人、体勢を低くして、誰からも隠れて抱き合う。

こうしていれば、この世の中には私と先生の二人だけしかいないような錯覚に陥って、安心できる。


先生の大きな体を抱きとめながら、さっきのキスの続きをする。

何度も重なる唇は、回を重ねるごとに、深く、湿って、二人の吐息が混じり合う。

キスしてるだけやのに、頭がぼーっとして、先生のシャツをつかんでる手に力が入らない。
私の手がシャツから離れたら、今度は先生がその手を取って、指を絡ませてぎゅっと握った。

唇も、手も、体も、先生に触れられて、幸せ。

お互いが熱くなってきたところで、もっと深く抱き締められて、おめかし気味のワンピは、先生の手で簡単にたくしあげられて、肌を隠していた肌着も、先生の指で難なく暴かれてしまう。

私がもじもじしてることにここで気付いた先生。

「え、何?」と普通に尋ねてくる。

「いや……あの、ちょっと、恥ずかしいなーって…」

先生の目が「は?」って言うてる。

「お前がしたいって言うてたのに」

「もちろんしたいけど」

「けど、何やねん。もう後戻りはないで」

いつもより強引に、私を起き上がらせないように先生が乗ってきた。
ちょっとだけ余裕のない先生の顔を見て、ドキドキしながら頷く。

私の様子を見て、先生は、さっき買った袋を取りだした。

袋が破られる音、箱が開けられる音。
そんな音を聞きながら、準備が終わるまで、窓から見える夕暮れ空を見ていた。


「狭ない?」

「あ、うん大丈夫……」

「…そっか。じゃあ、力抜いて」


狭い空間で折り重なって、先生の体が私にゆっくりと近づいてくる。
私の頭がドアに当たらないように、先生の手のひらで頭を包まれて、また力を込められる。

「………」

ぐっ、と先生が来て、ぎゅうっと抱き締められる。
先生の全部で満たされた。


こんばんは、みなみです(^O^)
きわどい内容でごめんなさい…
コメントありがとうございます!




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