551.わずかな時間で触れ合う

「あんまり時間ないで」

「うん…でもすぐ帰るのもったいないし。せっかく来たのに…」

せっかく、すぐそばにいて、触れられるのに。
せめて、キスだけでも。


「先生、屈んで。上向いてたら首痛い」

「えー…屈んで何するん…」と、だるそうな顔をされつつも、顔を落としてくれた。


私が答える前に唇を押し当てられて、抱きしめられて、想いが果たされる。
だるそうな顔してたのに、私が仕掛けるより少し激しく唇が重なって、隙間なく塞がれて、頭の芯が痺れてきた。

キスしてるだけで、先生でいっぱいになる。
ちょっと先生も熱くなってるのが伝わってくると、引き上げられるように私も熱くなって、声を漏らしながら唇を重ねた。

立ったままだから、膝がかくかく震える。
それに気付いた先生が、キスをやめた。


「やめよ。長引くわ」

「えーっ!いやや!」

「いややって言われても…」

「すぐ出したらいいやん」


そういうと、先生はシーンと静まった。


「相方に言うなよ…早いとか言われたら立ち直られへん…」

「言うてないよ!言えへんよ!それに早くないよ!」


先生がお元気な話を鮎ちゃんに暴露したばっかりに、そのあたりの信用をなくしてしまった私。
苦笑しながら、先生は私に手を伸ばす。


「いいよ。じゃあ、しよ。早めに」


先生の手を握って、寝室まで向かう。
腕の感じとか、肩のごつごつして分厚い感じとか、大好き。


ベッドに横たわる前に、もたつきながら服を脱ぎ捨てる。
阻むものがなくなると、薄暗い中で、先生と触れ尽くしてゆく。

ここに来るまでは、会えるだけで嬉しかったのに、触れたら、離れたくなくなる。

小さく漏れる声ごと唇で封じられ、先生はもっと声を出させようとしてるかのように、休みなく、優しく撫で続ける。

先生の大きな体は、私の身動きを禁じるように体重を掛けている。
私の片脚は大きく外を向いて、先生の右指が動き続けている。

時折耳元で囁く先生の声は優しいのに、その指から逃げることは許してくれない。
怖くて甘い快感の果てが、すぐそこまで来ていた。




前回の記事へのコメントありがとうございました。
ちょっと泣けてしまいました。
ほんとうに、ありがとうございます。




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