550.このまま帰りますか?

先生のネイビーのコートに顔を埋めて、やっと受験が終わった安堵感に心を委ねていると、先生が「よかったなぁ」と小さくつぶやく。

先生は、私をよく泣く人呼ばわりするけど、泣かせるのがうまいんだと思う。


車内で喜びを分かち合った後は、先生のマンションへ行くことになった。
先生は時計を見て、ちょっと表情が曇った。


「もうこんな時間か。ここ来るのに、ようお母さんの許可得られたな」

「でも帰りは先生に送ってもらってって」

「それはまあ、いつものことやし送るけど…」

母に言われるまでもなく、ドライブの時間もデートの一部となっていた。

先生はソファに座る私の横でコートやジャケットを脱いでいる。
脱いでしまうと、社会人然が消えて、葉山先生感が出るのが不思議。


「みっちゃんとこ、今日はお父さんいはる?」

「おらんと思う」

「卒業式もうすぐやろ。それ終わったあたりでまた時間もらわれへんかな」

ジャージに着替えて、頭ボサボサになっている先生を見上げながら頷いた。


「え。俺、なんか変なこと言うた?」

ボサボサ頭がかわいくてついニヤついていたようで、私の顔を見た先生は訝しげな顔。


「ううん、かわいい」

「え、何が?」


ほっとしたら、なんかめっちゃかわいく見える。
この後すぐ送ってもらう予定だったけど、せっかくここに来たのに。


ソファから立ちあがって、先生の胸にぎゅっと抱きついた。
先生は、ちょっと迷いながら私の背中に手を当てる。


先生のことやから、こんなにラブラブしい雰囲気になっても、「今日は何もせんとまっすぐ帰っとこ」とか言い出しかねないけど。

このまま、家に帰るのは嫌やなぁ。





コメントありがとうございます(^O^)
おひとりずつ返信したいのですが、こんな形で、無礼ですみません。
いつもお声をかけてくださる方や、先輩ママさん、今後の展開を楽しみにして下さっている方、ほんとにありがとうございます。

このブログは、高校卒業で区切りをつけようと思っています。
その後、みたいな感じでちょっと書くかもしれないですが…。そのあたりはまだ決めていません。
だらだらと一年以上も書いちゃって、しかも550記事も、自分がいちばんびっくりしています。

あとすこし、おつきあい宜しくお願いします(^O^)




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