547.先生のお嫁さん

寒い、寒い2月。
連日続く入試に、神経も体力も擦り減っていた。

でも、これでこの先が決まるから、乗り越えないといけない。


毎朝、先生と少しだけメールをして、お守りと鉛筆と消しゴムをバッグに入れて試験に臨む。
こうしてると、先生が見守っててくれる気がした。

本命のD大が最後の日程だった。
リクとは受ける学部が違うので、会うことなく入試を終えた。








ぞろぞろと帰る受験生たちの波にまぎれて、普段先生が待っている駐車場を横切り、駅の改札を通って、電車に乗って目を閉じる。

この近くで仕事している先生にも会うことなく、特急に揺られて家に帰る。




終わった。

疲れた。

頭痛い。

解けた手ごたえがない。


やっと終わったー!という、解放感はあまりなくて、受ける前より不安が募った。


もっと勉強できたんじゃないのか、もっとやれることはあったんじゃないのか。
なんであの部分復習せーへんかったんやろ、他の人はみんなできてそうやったのに。
そんなことを思ってた。



落ちたらどうしよう。

襲ってくる不安をどうにもできなくなって、迷いながら先生にメールした。



『先生。試験終わった。落ちたらどうしよう』



当然ながら、仕事中なので返事はすぐには帰ってこない。
家に着くころ、返事が来た。


『お疲れさん。まだ結果決まったわけじゃないやろ。もしそうなったとしたら、もっと勉強してまた受けたらいいよ』


うん…。そうやねんけど…。
落ち込みは止まらず、返す文面も打てなかった。

その後、少し間を置いてメールが来た。



『落ちたら、うちに嫁に来てもいいんちゃう』




えっ!

嫁!



『そうする!』

途端にモヤモヤが晴れ、即返信したのに、晩まで返事が来ないという放置プレイを受けた。

お夕飯を食べた後ぐらいから、ますます頭は痛くなり、その晩から熱が出た。
マイナス思考は体調不良のせいもあったのかもしれない。

その夜、先生から電話があった。




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