532.別れてから気付くこと

こんなメール見たら、罪悪感が募る。
先生待たせてまで、参加するのは気が引ける。

どうしよう、鮎ちゃあん。
開始間もなくの、この先生の奇襲攻撃は…。


私が一人で苦悩していると、なんと大樹がリクの向こうから鮎ちゃんに話しかけてきた。

「七菜子、久しぶりやな」

「あー。そっちは元気なん?」

「あーまあ」

私の心配をよそにあっさり大樹と鮎ちゃんの会話が始まり、鮎ちゃんの頭越しにこっちを見てるリクと目が合う。
キッと睨んだら、弱り顔で笑ってる。

皐月ちゃんと別れて傷心かもしれんけど、先生をディスったことはけして許してないからな!という敵意をこめて、ぴくりとも笑わず、回って来た飲み物を飲む。


「俺挟んで会話すんなや。七菜子こっち座れよ」

リクはそう言いながら鮎ちゃんを大樹の方へ寄せ、私の隣に座った。


「あー、えーと。聞いた?」

ちょっと小声で探ってきたので、これは皐月ちゃんの話だと察する。


「皐月ちゃん?聞いた。別れたんやろ」

「俺フラれたわぁ~。めっちゃフラれたわ」

「聞いた」

失恋したてですっかり憔悴モードのリク。若干思いつめた様子で話しだした。

「なんか…あの子は、ずっとついてきてくれるって、勝手に思ってたわ…」

「どんだけ自信あんの自分」

「みなみ、めっさ冷たいやん」

…なんかイライラする。女々しい奴め。
リクにいいところもいっぱいあるのは知ってるけど、なんか…こんな恋愛に酔ってる子やったっけ。

「やっぱり好きやから、やり直したいって、言いたいねんけどな…」

な、何ィ?

話の途中で曲が入り、果帆ちゃんがノリよく歌い始めて盛り上がる。
一曲終わったところで、先生にメールを返そうと廊下に出たら、リクもついてきた。

「リク!私が言えることじゃないけど、皐月ちゃん振り回しなや!もう終わったんなら終わりやで!受験で大変なんやから」


「振り回してるつもりはないけど…。別れてから気付くことってあるやん」とリク。


別れてから気付くことな…。

てかあんた、常に別れてからしか気付いてないやん!

散々私に未練あるようなこと言って、先生の嫉妬心まで煽って(←これは先生に打ち明けた私のせい)、めっちゃ先生に怒られて、アンタなんなん!?

毎回一つ前の恋愛引きずってるだけやん!

この前の仕返しとして言ってやりたかったけど、たぶん伝わらん気がして、「用事あるから、帰る」と言った。



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