531.当てはまる答えはどれか

リクには何もしない。
でもみんなの空気は壊さない。
どうせ私は単独行動はせずに鮎ちゃんとずっといると思うし、そうしよう。

沙希ちゃんとは、前ばったり会って以来。
大樹と果帆ちゃんは、B高の文化祭以来になる?


カラオケのVIPルーム的な部屋があるそうで、そこを目指して鮎ちゃんと廊下を歩く。
すると、すでに部屋の外に何人かいた。


「……ああっ!鮎ちゃん!みなみちゃん!」

「あーっ!」

そこには沙希ちゃんを始め女子数名がいて、きゃあきゃあ言いながら再会を喜び、VIPルームに入らずして盛り上がる。


「まだうちらも部屋入ってないねんー。なんか怖くて…(笑)」

奥ゆかしく沙希ちゃんが笑い、ちょっと皐月ちゃんとかぶる。


「そーなん?入ろ入ろー」と、鮎ちゃんが先陣を切ってドアを開けた。


「うお!七菜子やんけ!」

「あんたもう来てるん。早いな」

リクが裸足でソファの上に体育座りしていて、鮎ちゃんにフツーにいなされてる。相変わらず…。
そして、リクの向こうには大樹がいて、静かに笑っているけど、鮎ちゃんとは目を合わせない。

うおおお…。ハラハラする。


「みなみ、どこ座る?」

「鮎ちゃんについていきます…」

二人で席を探していると、昔学級委員だった子が幹事役で、声をかけてくれた。

「鮎ちゃんと川田さん、そこ開いてるとこ座ってー!」

開いてるとこって、リクの隣やん!



鮎ちゃんがリクの隣に座ってくれて、私は鮎ちゃんの隣に座った。
左から、私、鮎ちゃん、リク、大樹。
懐かしい並びに、懐かしんでいいのやら、どうなのやら。

歌はそんなにがんばって歌わなくてもよさそうな感じで、とりあえず飲み物を頼んで、そこにあったオードブルに手をつける。


「ちょっと落ち着かんな…終わってもお腹空きそうやし」

「まあ、ここカラオケやしなぁ…」

鮎ちゃんとぼそぼそしゃべってると、お尻のポケットに入れてた携帯がブルブルして、画面を確かめた。

「あ、せ……」

危うく先生って言いかけて、鮎ちゃんが「ん?」とこっちを向く。
「何でもない~」と誤魔化したが、先生からのメールだった。



『近くにおるから、終わったら連絡して。』



文面を見て、「ええっ!」と、驚きの声が漏れる。
鮎ちゃんが険しい顔をして、目を細めてる。

「何なんさっきから」

「あ、ごめん……」


先生が近くにおるって言うたら、鮎ちゃんなんて言うやろう。


・過保護やな!

・葉山、行っていいって言ってたんちゃうん!?

・うわぁ…ひくわ!


このどれかのうち、ひとつ以上、ヘタしたら全て当てはまりそう。



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