517.先生の仮面

「上がって」

「おじゃましまーす……」

玄関でサンダルを揃えて、バスタオルでお茶被害のあった箇所を隠して家に上がる。

先生は自分の短パンを探して持ってきてくれた。

しかしこれは…

今日は、先生好みのガーリーなトップスを着ているので、短パンにはきかえると、おかしないでたちになる。
せっかくガーリーかつ清楚なかっこしてきたのに…粗相が悔やまれる。

「風呂入ってもいいで。だいぶ濡れてたやろ」

うん。
実はパンツ(下着)もアウト気味…

でも、さっそく入浴してしまうのは恥ずかしいから、お風呂はやめて、服とパンツが乾くまで先生のTシャツと短パンで過ごすことにした。
鮎ちゃんにもらった純白ベビードールは着る勇気が出なかった。

先生はしゅるしゅるネクタイを取って、ジャケットを脱ぎ、私と同じような服装になる。

お昼は外食する予定だった。
冷蔵庫には何もないからと、出前を頼んでくれた。

出前が来るまで、小一時間ぐらい。
先生と緑のラグの上で座る。
テレビをつけて、勉強は食べてからしようと話した。

「よかったな、岡部の件」

先生は、ちょっと嬉しそうに頭を撫でてくれた。
この前は電話やったから、皐月ちゃんに報告したこともあんまり嬉しくないのかなと思ってたけど、顔を見るとそうでもなさそう。

「うん、皐月ちゃん、先生に会いたいって話してたよ」

「そうなんや」

今日は先生、目が優しいなぁ。
いつもこんなんかな?

ちょっと近づきたくなって、先生の家の冷蔵庫にあったお茶を飲みながら、ちょっと先生に近づいてみる。

「岡部と神崎君どうなったん」

「連絡はとってないみたい…たぶん」

「そうなん」




先生、自分から聞いてきたのに、興味なさそうな顔してるなとは思ってた。
でも、話せば何か答えをくれるんじゃないかと思って、つい、言った。


「私、リクと会ってちゃんと話してみようかと思うねん」


言おうかどうか迷ったのに、言ってしまった。「けじめ」の話。

先生には、良くて「まあ…みっちゃんがそんなに言うならええんちゃう」と言われるか、ダメでも「もー。いらんことすんなよー」ってたしなめられるぐらいかと思っていた。


けど、違った。




にほんブログ村 恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛へ

  恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛
  恋愛ブログ 秘密の恋愛