516.はりきって白いスカート

先生が好きそうな、白いスカートをはいて家を出た。
いつものように、大きめのトートバッグに勉強道具も入れて持っていく。


先生の駅まで、電車に揺られること○時間。

のどかな改札を出て、車を探すがまだ来てない。
コンビニの近くまで道路を渡り、雑誌を読んで過ごそうとした。
土曜日でも、ちらほら学生さんはいる。

ふと、この前のオープンキャンパスを思い出した。
リクと来たオープンキャンパス。

リクは、今どうしてるんやろう。

皐月ちゃんは、今連絡を取ってないって言ってたけど。
やっぱり、きちんとけじめつけた方がいいんかな。
リクに、思ってること全部話して。


前もそういう風に思ったりしたような、しなかったような。
こういう「けじめ」って、ほぼ自分のためなんよな。
先生はいつもそう言うし、私もそうかもしれんとも少しは思う。

………でも…。



握っていた携帯がブルブル震える。
先生がコンビニの駐車場に到着した知らせだった。


コンビニでお茶を買って先生の車に乗った。

先生は職場から直行したみたいでスーツのまま。いつもよりセクシーでドキドキした。
最近はずっと私服orジャージだったから、スーツは久しぶりで、なんかいいなぁ。


「あっつい…」

男らしい手で、自身のネクタイを緩める先生。
なんか、見てたらくらくらする。

こんな色気ある人やったかな…?
それとも、私がいやらしい目で見てるだけ?


「…あ、これ飲んだら?さらやし、まだ冷えてるし」

私は、買ったばかりのお茶を袋から出して、蓋をあけて渡そうとした。



そしたら



「わーーーっ!」


ペットボトル本体が手から滑り、運転席の足元に蓋が飛んだ。
バシャッとスカートにお茶がこぼれる。


「ぎゃあー!こぼれたぁ!やばい!先生!」

「騒ぎ過ぎや、ちょ、とりあえずその茶ー貸せ」


びしょびしょの手で言われたとおりに先生に渡す。
白いスカートにはお茶が滴り、太ももが透けて見えている。

先生はまだ残っているお茶を一口飲み、ドリンクホルダーに置いた。

「ごめん、車………」

「それはええけど、いつもいつも何かしらやらかしてくれるなぁ…」

え…。
そんなにやらかした覚えはないんですけど…。

先生は、私のシートに手をついて、大きな体をひねって後部座席にあったタオルをくれた。

「なんやこれお前…」

場所が場所だけに、何かを漏らしたようなスカートの濡れ具合に、二人で笑う。
ついでに、「さっきの大騒ぎも何やったんや」と笑われる。



「家直行やな…」

と先生が車を出した。
ううう、すいません。


タオルでスカートをポンポンしながら、先生の横顔を確かめる。

やっぱりスーツの先生はものっすごいかっこいい。

なのに、私のこのドンくささ。
かっこ悪すぎてもう…。

「かわいいスカートが台無しやな」と先生が言う。

やっぱりこういうの好きなんやと、にやにやした。


「……え。何笑ってんの」

「いや…反省してます。自分がアホすぎて」

「今さらやろ」

先生、返事めっちゃ早い。
…でも、めっちゃ優しく笑ってる。

私だけが好きなわけじゃないんやと思えるのは、こういう顔を見れた時。




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