514.他言無用

その翌日。
皐月ちゃんが、ちょっと遠慮がちに「おはよう」と声を掛けてくれた。
それをきっかけに周りのいつものメンバーたちも、なんとなくいつもの雰囲気が戻ってきた。

気まずそうな私と皐月ちゃんに挟まれた方々も、気まずかったやろうと思う。


廊下にいてたさっちんに、「仲直りしました」と個別に報告を入れた。

「何があってああなったん?」と聞かれたけど、何も言えない。

私が黙ってしまったら、さっちんももう話を続けようとはせず、話題はあっさりと、鮎ちゃんと諒くんをくっつけるプロジェクトにうつる。


「あ。鮎川さん、諒くんのことなんか言ってた?」

「ごめん、まだ聞いてない…昨日の今日やし」

「諒くん、そろそろメールしてるはずやねんけど、届いてなかったら教えてな!」

「え、あ、う、うん」

と言ってさっちんは手を振って去って行った。


皐月ちゃんは、そんなさっちんと私を見ていたのか、私が教室に戻るとにこっと笑ってくれた。


授業も終わり、皐月ちゃんは一緒に帰ろうと誘ってくれた。
この日は家庭教師もあるらしく、帰って軽食食べてすぐ勉強らしい。


皐月ちゃんちは学校から近いから、すぐ解散場所に到着してしまう。
昨日の先生の伝言を伝えねばと、隣を歩く皐月ちゃんに話す。

「あ、皐月ちゃんによろしくって…言うてはった。先生が」

「えっ!葉山先生が?」

頷くと、皐月ちゃんはかわいらしい笑顔でうふふと笑っている。


「それで…『頼むから言わんといてな』と言うてはりました」

「えっ!私に?あははは」

「失礼やんなぁ…」

先生を貶めてみたら、皐月ちゃんは首を横に振って笑った。


「ううん。なんか、伝言くれて嬉しい。葉山先生に会いたいなぁ」

「バスケ部関連で会えへんの?」

「うん。次会うのは、卒業後かなあ…。春と、あの大会と…」


そんなことを話しながら、横断歩道で解散。
皐月ちゃんは、私に「みなみちゃん、バイバイ!」と、以前と変わらない、花のような笑顔を向けてくれた。



・おへんじ・
コメントありがとうございます♪
友情話が続いてて、ごめんなさい。。

受験話もこれから振り返ろうと思っていたんですけど、
コメントを下さる多くの方は、恋愛、先生の話を読みに
足を運んで下さってるのかな?と思ったので、
恋愛面重視しながらざっくりペースアップしていきたいです。

たくさんの方からコメント嬉しいです!ありがとうございます(^O^)
おかげさまでジュニアは元気です!




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