513.先生のリアクション

リクは、鮎ちゃんから先生と私の関係を聞いても、皐月ちゃんに話してなかったんやな。
私の話なんて出せなかっただけかもしれないけど、そこはありがとう…と思った。

自分の口で(鮎ちゃんのアシストはあったとは言え)、皐月ちゃんに伝えられてよかった。



その晩、先生に電話をした。
皐月ちゃんと仲直りした後、先生とのことを打ち明けたと伝えた。

「そんなわけで、つきあってること言いました…ごめんなさい」

語尾につい、ごめんなさいをつけてしまう。

『で、岡部はなんて?』

先生はフツーな感じ…。

「大興奮でした…。キャーッてなってました」

『あーそう。じゃあみっちゃん的には言うてよかったんやな?』

「それは、うん。仲直りできたし。皐月ちゃんは誰にも言わんと思うし」

『それはまだわからんぞ』

と、食い気味に忠告する先生。


「な、なんで…?」

『一応女子校に勤めててんぞ。女子の生態ぐらいだいたいわかってるわ。そういう噂は広がんねん』

悟っていらっしゃる先生。
私は皐月ちゃん信じてるのに何なんそれ…!

「鮎ちゃんには言うていいって言ってたのに、、皐月ちゃんにはなんでそんな言い方すんのー」

『相方の場合は、お前がしんどくなったら一人だけでも話せる奴がおったほうがいいと思ったからや。別に岡部があかんと思ってるわけじゃないよ。バスケ部の面々がやなぁ』

「うちのお母さんには挨拶しに来てくれたりしたのに、バスケ部に知られるのがあかんのって何で?」

電話越しに詰め寄ったら、先生が苦笑いしているのが伝わってくる。

『あいつらにいろいろ聞かれるなぁと思ったら、ちょっと気が重くなっただけ。みっちゃんは気にせんといて』


詮索されるのは好きではなさそうな先生は、結城さんとかに質問攻めに遭うと思ったのかも。

先生には、私には想像でしかわからない、バスケ部との関係がある。
ちょっと寂しいけど、先生が、先生だった時の思い出や絆とか。そういうのが崩れると思ったのかも。

わからないなりに心情をいろいろ想像していると、寂しくなって会いたくなる。


「先生………こんどいつ会える?」

『土曜日、昼から迎えに行くよ。岡部にはよろしく言うといて。「頼むから言わんといてな」て言うといて』

なかなか往生際の悪い先生に笑う。


「先生がそう言うてるって言うていい?」

『ええよ(笑)』

「わかった。言うとく(笑)」


先生のリアクションはそんな感じ。

先生の、“女子の噂は広がる”という読みは外れた。
皐月ちゃんは、私が結婚するまで、親にも、誰にも言わなかったから。




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