511.告白と謝罪

ベッドの上に座る皐月ちゃんと、その横の白いソファに座る鮎ちゃんが楽しげに話す中、携帯を出してみた。

夏休みが終わってからは、日中に先生からのメールが来ることはない。
たぶん、学校にいる間に私が携帯をいじらないようにするため。

先生は、皐月ちゃんには言ってほしくないかもしれんけど。

私は、もう…。


携帯をコトリとテーブルに置き、二人の方を見上げた。
ラグの上に座る私に、二人とも会話を止めて注目した。


「皐月ちゃん、私、謝らなあかんことがあって。…ずっと、ずっと秘密にしてたことがあって」


鮎ちゃんの表情が固まり、皐月ちゃんはきょとんとしていた。


「え……?何?」

「ちゃうねん、あの…あの~~~」


しっかり言いたいのに、緊張に襲われてドモり倒す。

見かねた鮎ちゃんが、サラッと「つきあってるんよな。」と言いながら一口アイスティーを飲んだ。


「え?」

皐月ちゃんはますますおびえた表情になった。
完っ全に誤解招いてる。相手、リクか何かかと思われてる。


「いやいや、リクじゃなくてな……」

弁解しようとしたら、鮎ちゃんが、「皐月もよく知ってる人やん。バスケで」と言った。



「え……ええええ!?うそお!?は…葉山先生!?」


みるみるうちに、皐月ちゃんの顔が真っ赤になり、口元を両手で押さえている。


「い、いつから?私リクくんのこと、逆恨み……早く言ってくれたらよかったのに……!」

申し訳なさそうに、困惑する皐月ちゃん。


そうやんな。
早く言えば、こんな風にこじれることはなかったのに。

でも、私にとっては、今がベストやったと思ってるから。


「今まで言えなかったのは、ごめん…。でも、もう、ちゃんと言おうと思って…。皐月ちゃんのこと、ほんまに友達やと思ってるから」


高校生の、この時やからこそ言えた言葉。
心からの言葉を伝えた。

皐月ちゃんは、また瞳を涙で赤く潤ませながら、「びっくりして鳥肌立ったぁ…」と笑っていた。



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