506.2学期始業式の翌日

2学期が始まった。

サブバッグには、皐月ちゃんと修旅で一緒に買ったキーホルダーをつけたまま。
初めて、鮎ちゃん以外で、友達だって思えた子だけど、その子は、私を見ようとはしない。


去年が楽し過ぎたんかな。
今年は……
先生と、恋人になれた代わりに、寂しいことが多すぎる。

それは、私が贅沢になったから?

始業式翌日のお昼の時間。
選択授業の後だった。
ぼっちになる前に、自ら一人で食堂に行こうとしたら、同じ授業を取ってたさっちんが後ろから追いかけてきた。


「みなみ、どこいくん」

「あ……食堂で食べようと思って」

「一人で?お弁当持って?」

ぐいぐい聞かれると口ごもってしまう…(なんかこわいし)

「うん…なんか、ちょっと、私おったら嫌やろうし…」

って、自らぼっち感を肯定する発言が悲しいし、めっちゃ卑屈な感じでうまいこと言えない。

「ふーん。じゃあ私も食堂行っていい?お弁当持ってくるわ」

「えっ」

さっちんはあっさりと教室からサブバッグを持って、たたたと駆け寄ってきた。

「いこ。混むんちゃう?」

「あ、うん…」

そうして、私はさっちんと二人で、食堂でお弁当を食べることになった。


「なんかさー…、皐月ってみなみに感じ悪ない?」

「あー…」

ああー…(涙)

夏休み中、学校に講習にも出ていたさっちん。

そうなりますよね。気付くよね。結構露骨なぼっちやったもんね。

んー……でも、あの皐月ちゃんを怒らせたのは私やからな。
と、さっちんに話したらとんでもないことにされそうやから、言えないけれども…。

「なんか、ああいうのどうかなって思うねんなー」

正義感は強めのさっちん、私のことはあまり好きじゃないと思っていたのに、今の雰囲気は気に入らない様子。

でも、そうさせてるのは私のせいやしな。
皐月ちゃんとの事を思うと、お弁当の味、せーへんなぁ…。

すると、バタバタと駆け寄ってくれる人がもう一名現れた。

「あっ!みなみ、こんなとこおったん!探しててんけど!」

「あっ、ごめん!鮎ちゃん」

まさかさっそく探してくれてるとは!

「どこおるかぐらい、言っといてやー。ついでに私もここで食べていい?」


鮎ちゃんがさっちんに確認を取り、「いいよー」と頷くさっちん。

どうやら鮎ちゃん、1組の校舎まで来てくれていたらしい。
鮎ちゃんは、購買で買ったパンをテーブルにどさっと置き、私の隣に座った。

頼もしい方々に囲まれ、恐縮です…。

もくもくと食べている私の横で、さっちんと鮎ちゃんの交流が始まった。

「鮎川さんて、まつげめっちゃ長ない?」

「そーかな。ビューラーしても降りてくるから、マスカラつけたら下まぶたにめっちゃつくねん」

「そやろなー!」

鮎ちゃんはとてもきれいな子なので、さっちんの方がちょっと恐縮気味に見える女子の力関係。




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