505.親友曰く

ファストフード店からの帰り道、段差のある歩道をサンダルでペタペタ、鮎ちゃんはヒールをカツカツ言わせながら歩く。

「ごめんな。勝手に言うて」

鮎ちゃんが切り出した。

「ん?」

「リクに…。葉山とみなみがつきあってるって」

「…うん。何で言うたん?」

鮎ちゃんは唇を尖らせ気味に答える。

「あいつ、あんな感じのくせに、ちょっと恋愛において頭固いやん?」

「間違いなくそういうとこあるな」

女の子は、サラサラロングヘアじゃないと。とか、香水つけたらあかん。とか古風なこだわりは昔からあったな。

「私が、修史のこと好きなんも全否定してきて。自分の価値観に合わんからって否定すんな、って言い返してた時に、みなみの話も出てきて口滑ってもた…」

人の恋愛に口出しすんな!葉山と幸せにしてるのに、と言ってしまったらしい。

「リク、鮎ちゃんの恋心にまでケチつけてたん(笑)」

「まーあいつのことやから心配してたんやろうけど、完全に空回ってんねんな」

「リクらしいな」

「自分は皐月とみなみの間でふらふらしてんのに、人にいろいろ言える立場なんかって説教したった」

それ………鮎ちゃんの説教に影響されて告ってきたんじゃないでしょうね。

「……でもさあ、リク、私には、鮎ちゃんは悪ないって言ってたよ。言いすぎたって思ってたんちゃうかなぁ…」

「ほんまにあいつはアホやなぁ」

アホやなぁ。
アホなとこも、昔は好きやったけどなぁ。

今も、リクを大事には思ってる。
でも実は、男女の友情なんか、成立せーへんのちゃうかな。

わがままかもしれないけど、私は、皐月ちゃんとの友情を続けたかった。



「学校、寂しい………」

ついぽろりともらすと、鮎ちゃんが「1組通ったろか?」と言った。

「えっ…いいよ。遠いやん。校舎。鮎ちゃんにも友達おるしさ」

そんなん、わざわざ来てもらうなんて、寂しがりの子供みたいやん!


「いいやん。今は同じ敷地内なんやし。何があかんの?」

鮎ちゃんは私の遠慮を一蹴する。
今度は私が頭固い人扱い…。

「皐月の様子も偵察したろ」と笑う鮎ちゃん。

「鮎ちゃん…嬉しいけど、楽しんでるやろ」

横目で言うと、「失礼な子やな」と言いながらもちょっと笑っていた。







・おへんじ・
コメントありがとうございます
ブログ書きたい意欲がむくむくわいています!
時間とジュニアと相談して、少しずつでも続けたいです
鮎ちゃんは今も、家族ぐるみで仲良しです(^O^)

まひろさん ありがとうございました
書き忘れてたので追加しました
ほかにも、おや?という場面があったときは、よろしくお願いします!




にほんブログ村 恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛へ

  恋愛ブログ 教師と生徒の恋愛
  恋愛ブログ 秘密の恋愛