444.まだ好き?

家につき、無事に模試の申込も終え、次の日。
皐月ちゃんと待ち合わせて、服や雑貨を見て回った。

そうして決まったプレゼントは、梅雨入り間近ということもあって、折り畳み傘になった。

二人で色違いの傘を買って交換する。
私はネイビーで、皐月ちゃんは白。



さーお茶しよ~と、カフェのオープンテラスに座った。
私はチョコケーキとアイスコーヒー、皐月ちゃんはかわいいフルーツタルトとアールグレイ。
食べ物選ぶのもキャラが出るなぁと思った。


「皐月ちゃん、リクとは誕生日会うの?」

尋ねると、皐月ちゃんは目を伏せて首を振る。


「最近、電話ぐらいしかしてないよ。リクくんは部活もあるし。私は家で勉強やし…親はうるさいし…」

「今日、よく出てこれたなぁ…」

「だってみなみちゃんやもん。嘘じゃないし。A女の子は大丈夫やねん」

「そうか…大変やなぁ…」

「うん……」


思いのほか暗い雰囲気になってしまった。

何を話そうか迷っていたら、「あの…ひとつ聞いてもいい?」と皐月ちゃんから切りだして来た。


「ん?何?」

「……まだ、葉山先生のこと好き?会いたい?」


昨日、先生と揉めたばっかりで答えづらい。
どういうスタンスでいればいいのか…
先生の昨日のリアクションからして、おつきあいを明かすにはまだ早いようだったし。


皐月ちゃんは、つぶらな瞳を私に向けて、答えを待っている。


「す…好きは好き」


何とも歯切れの悪い答えしかできない私。
でも、その返事で皐月ちゃんの表情がぱあっと明るくなった。

「ほんま!?じゃあ、今度試合に葉山先生来てくれるらしいねんけど、来る!?」

「あ、そうなん?試合来るんや、先生…」


皐月ちゃんはにこにこしながら頷いて、話を続けた。

「その後、有志のメンバーでごはん行ったりすると思うねん。その時連絡先とか聞いたら?がんばってみたら?莉子ちゃんとかさっちんとかは呼ばんから…」

あのお二人の盛り上がり…いや、さっちんの盛り上がりをよくご存じだった皐月ちゃん。
気遣いに苦笑した。



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