Archive: 2018年04月

590.怪しまれる18歳

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 29, 2018

マンションの管理人さんが箒を持って掃除をしていた。目が合い、ぺこりと頭を下げてエレベーターまで歩く。すると、管理人さんも館内までごみを捨てに入ってきた。その方は、人の良さそうな感じではあるけど…なんとなく、ちょっと緊張感が走る。今までは私一人でこのマンションに入ったことはないし、オートロックのない時代のマンション。管理人さんの視線が突き刺さる。もう一回お辞儀をして、エレベーターのボタンを押そうとし...

589.怒られに来たんじゃない

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 19, 2018

卒業旅行は昼過ぎに解散した。名残惜しくてまだまだ一緒にいたかったけど、今度は鮎ちゃんが車で迎えにくるという約束を固く交わして二人と別れた。私だけ違う電車に乗って。先生からもらった合鍵を使うのは今日な気がして、ちょっと慣れてきた沿線の電車に揺られながら、畑を眺める。仕事終わってから高速飛ばして来てもらうのも悪いし。先生は、出入り自由って言ってたし。手の中の細長い鍵を握りしめて、先生の駅で降りた。バス...

588.そんなにかっこよくない

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 18, 2018

こんな私の気持ち、先生はめんどくさいやろな。私が先生を大好きで、ひとりじめしたくてすねてる気持ちなんて、30歳からすると、おなかいっぱいで胸やけするんかもしれへん。切れた携帯を見てると、後ろから鮎ちゃんに首根っこをつかまれる。「ぎゃっ」「みなみ、暗い!仲直りできんかったん?」「うん…なんか先生も大したことない感じにしようとするし」「ホンマに大したことなかったからちゃうん」「でも…」うじうじする私の背中...


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