Archive: 2017年10月

563.名前

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 31, 2017

貴範。先生の名前。私が、先生に望むことがあるように、先生も、同じようにあるのかな。「先生」って呼ばれるのは、もう嫌だったのかもしれない。私が、先生を名前で呼ばなかったのは、恥ずかしいのと、まなちゃんをはじめとする元カノたちがよぎってしまうのがいやだったからだけど、先生が望むなら…。先生の首に腕をまわして、耳元でぽそっと名前を囁くと、先生の口角が上がった。「上出来やな」って、偉そうな感じで褒められて...

562.乙女心復活

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 26, 2017

今日のデートのために選んだ服が、先生の手で脱がされて行く。先生の引く一線に、戸惑ったり悲しくなったり繰り返してきたけど、一年前は、こんなことするのも夢のようだった。先生が、露わになった肌へ唇を落とす。滑るように動く先生の唇が、やがて私の唇へ辿りつく。隙間を作ると、すぐに先生でいっぱいになって、背中から力なくベッドへと倒れ込み、後頭部は先生の筋張った手で支えられていた。「危な。頭打つで」心配そうな瞳...

561.乙女心粉砕

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 26, 2017

「やっぱり、きっちり言っとくわ。俺は、今の状態ですぐに同棲は始められへん。みっちゃんが高校卒業したところで、俺からすると何も変わらん。卒業したからって、すぐに自由にするのはまだ早いと思ってる」ああ…やっぱりな。やっぱり、言うと思った。でも先生も、言葉を選びながら話している。頭を掻いたり、組み直した手に目線を落としたり、私の顔はあんまり見ないけど。「4月までには挨拶に行くよ。でも、みっちゃんのこれか...

560.その前振りがこわい

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 23, 2017

鮎ちゃんや皐月ちゃんみたいな、大事な友達とは、きっとこれからも続いていくって思えるし、離れることは寂しいけど、きっと大丈夫。でも、卒業式はきっと泣いてしまう。先生の姿をあの場所で見たら、きっと無条件に涙が出る。てか、もうすでに今からうるうる来てる。どうせ、見つけられずに終わるんやろうけど…それでも。リビングに移動して、飲み物で一息。私の分として置いていてくれてるジュースを見て、胸の奥がくすぐったく...

559.めんどくさい人

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 21, 2017

私からもぎゅっと抱きしめたら、少しよろめいた先生の背中が壁についた。先生の胸で思いっきり深呼吸して、今一緒にいる実感を噛みしめる。先生の手のひらが、頭の後ろに触れる。先生は、私の頭を包みこむように撫で続ける。頭を撫でられてるだけなのに、全部が包みこまれてるような感じがする。そして、顔が見えない状態でもう一度先生に言う。「……先生と一緒に住みたい」まだ言うか、って笑うかな…。お前は~、って小突かれるか...

558.デリカシーのない人

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 20, 2017

「まずは付き合い認めてもらわんと。物事には順序があるやろ」エッチしてる最中ならもっと甘い返答なはずやのに、冷静極まりない返事に心が折れかける。同世代にはない、先生の淡々とした教師っぽい話し方は、夢から叩き起こされて、自分の幼さを痛感する。「……って、みっちゃん聞いてる?」「わかってます。聞いてます」「じゃあ今俺何て言った?」先生、お説教の顔やん。復唱を求められたことにイラッとしながら「『物事には順序...

557.予感的中

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 19, 2017

何度も通った高速道路に一般道。うちから先生の家までの風景は、夜はネオンもあれば工場地帯もあって、昼は緑もあって。今日みたいな、こんな冷たい青空の下に見える緑はとってもきれい。ハンドルを握る先生の手も、何度も見てきた。深呼吸して座り直したら、「トイレか?」と言われた。「ちがうし!」年頃の女子に聞く内容ちゃうで。「先生…鮎ちゃんが、ふたりお似合いやなって言ってた」「相方が?なんか皮肉もこめられてそう」...

556.日曜日、誰もいない場所

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 19, 2017

今日は日曜日。もうすぐ、先生が迎えに来る。お父さんはいつものように仕事。「なぁ。お母さん。私やっぱりここから通うの大変やし、一人暮らししたいなって思うねんけど…」「えー?じゃあおばあちゃんちでええやん。部屋あいてるし」「えー……うーん……」実は先生と暮らしたいと私の顔に書いてあったのか、洗濯物干し中の母はタオルを大きく振りながらじっと私を見た。「……同棲するならお父さんに言うてってよー。その前に、先生は...

555.卒業まで二週間

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 18, 2017

卒業まで、あと2週間。早々に進路が決まっていた鮎ちゃんと、地元の駅にあるカフェで会った。鮎ちゃんと一緒にいる時が、いちばんホッとするなー。4月から鮎ちゃんは、手に職つける系の学校に進学する。リクもD大に合格したらしく、一人暮らしするらしい。「みなみは?ここからD大通うのって遠くない?」「うん~。でも最初はそうするかなぁ…。親も一人暮らしは勧めてこないし…」「まぁ、家賃とか仕送りとか、結構かかるしな……...

554.マナー重視

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 16, 2017

帰り道、高速道路をスイスイ進んでいく。オレンジの灯が先生の顔に反射するのを見ていた。すると、私の携帯が鳴った。お母さんからメール。「お母さんから…」とつぶやいたら、ちらっと先生がこっちを見て、顎を触っていた。「俺メールしたからかな」「メールしたん?」開封してみたら、母から『先生に、事故らんように言うてね』と入っていた。出発前、『今から送ります』と一報入れたらしい先生。その返信らしい。「…お母さんが、...


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