Archive: 2017年09月

549.合否結果

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 28, 2017

数日間寝込んだ末、D大に合格した。言いようがないほど安堵した。父も、母も、まなちゃんも、鮎ちゃんや皐月ちゃんも、先生も喜んでくれた。先生には結果をすぐメールで伝えたけど、先生の顔が見たくてどうしても落ち着かなくなった。すぐ帰ることになってもいいから、先生の住む町へ行く用意をした。4月からは、私も住むかもしれない場所。夕方で、先生はまだ仕事中。「お母さん、先生のとこ行ってくる!」母は、「ええけど、危...

548.社交辞令と現実逃避

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 26, 2017

『お疲れ。熱かぁ。本命終わった後でよかったやん』電話越しの先生は、超普通な様子だった。確か数時間前、プロポーズしてくれたはずやけど…。その話には移らないから、自分から持ち出した。「先生がお嫁さんにもらってくれるんやったら、落ちてもいいかと思って…」寒気に襲われながらベッドに入り、布団にくるまって電話する。まだまだ熱上がりそう。『落ちてもって、縁起悪いこと言うなよ』「落ちたら結婚って先生が言ったんやん...

547.先生のお嫁さん

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 25, 2017

寒い、寒い2月。連日続く入試に、神経も体力も擦り減っていた。でも、これでこの先が決まるから、乗り越えないといけない。毎朝、先生と少しだけメールをして、お守りと鉛筆と消しゴムをバッグに入れて試験に臨む。こうしてると、先生が見守っててくれる気がした。本命のD大が最後の日程だった。リクとは受ける学部が違うので、会うことなく入試を終えた。ぞろぞろと帰る受験生たちの波にまぎれて、普段先生が待っている駐車場を...

546.缶コーヒー一本分のドライブ

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 24, 2017

先生の大きなてのひらで、ポンポンと背中を優しく叩かれる。それでも私は動かずに抱きついたままでいた。「おーい。みっちゃん。人通ってるし、ちょっと中断して」「………」逆らうかのようにぎゅーっと抱きつく。せっかく会えたのに、離れたくない。「先生、もう帰るん…」「いや、飯食ってから戻るけど…」お腹空いてるのか。じゃあ、あんまり引きとめても悪いなぁ。先生はたぶん、かなり頑張って時間を作ってくれたんだろうから、「...

545.缶コーヒーと先生のぬくもり

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 24, 2017

しかし、電話には出てくれない。近くにいるなんて言われたら、会いたくなるのに。ちょっとだけでも顔が見れたらなあって、思ってしまうのに。…もう。電話かけ続けて、運転妨げるのも気が引けて、駅まで歩くことにした。寒い。びゅっと風が吹くたび、耳がちぎれそうに痛いし、頬も冷たくなる。やっと駅が見えたころ、白い車が停まっていた。上等な長い車。先生の車ではない。がっかりしながら横切ろうとすると、「おい、こっち」と...

544.受験目前、先生のメール

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 23, 2017

お正月が終わるころ、まなちゃんが帰ってきた。嬉しそうな父母。久しぶりに見たまなちゃんは、もうギャルではなくなっていた。(と前にも書いただろうか)4月からは社会人。彼氏とはなかよくやっているそうだ。彼氏の実家にも行っている。確かに仲良くやってそうな肌ツヤ…。もちもちの美肌はうらやましい。結婚前提のおつきあい。先生のことは「信用ならん」とか言ってた父も、まなちゃんの彼氏の話は、和やかに聞いていた。私と先...

543.父と対峙する

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 22, 2017

家に帰ると、父がごはんを食べていた。「みっちゃんはごはんいるの~?」と母が聞いてきたので、「後でいい」と答えて、父の向かいの席に着いた。父に顔を合わさずに部屋に上がるという手段もあったけど、鉢合わせしてしまった今、あんまり誤魔化したくない気持ちもあった。受験終わったら先生も挨拶来るって言ってるし、なんとなく母も応援モードやし、父にも、先生が素敵な人だとわかってもらいたい。そんな心持でいた私に、父が...

542.おやすみの指先

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 22, 2017

「何なんみっちゃん、さっきからにやにやして…」先生は、軽く拳を口元に当てて、こほっと咳払いをして私を睨む。にやついているのはバレていた模様。「だって、先生かわいいし」「もうそれはええわ」腕を小突くようにされて、先生が車に乗り込んだ。視線を合わせて、二人で脱力しながらも笑い合う。「ほんまに、お父様にくれぐれもよろしく…。それと、何度も言うけどほんまに勉強して下さい…」「はあーい」軽すぎる返事に、先生の...

541.父と母と先生

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 21, 2017

先生が、広い背中を少し屈めて、母に頭を下げている。「また、挨拶させて下さい。突然おじゃましてすみませんでした。お父様にもよろしくお伝えください」あんな大人げないお父様でごめん、先生。「いいんよ~。また気楽に来てな。いつもこの子の勉強みてくれてありがとう。先生も仕事してるのに、土日休めてる~?」いや、あんなお父さんのリアクション見たら、気楽に来られへんやろ…と心の中でつっこむが、さっき凍りついた空気...

540.「はい。そうですか」

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 20, 2017

玄関先まで出てきた母に、先生が挨拶をした。よそいきの先生はなんかかっこよく見えるなぁ。「先生、いつもありがとうね~!ごはん食べて行く~?」「あ、いえ、今日はこれで失礼します」「あーそう~?遠慮しぃやねんから~」遠慮しぃと呼ばれてる先生に、笑いを堪える。いつも、母と話す時は先生も若輩者になるのが笑ける。秘密に耐えられなくて母に打ち明けたのが一年前。母と先生の仲は、ずいぶん打ち解けたような気がする。(...


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