twilight
先生は厳しい顔で運転していて、緊迫した空気に黙るしかない…。次に会えるのは私の誕生日やのに。なかなか会えないのに、可愛くないこと言うてもーたなー…先生に嫌われるのが怖くて言えなかったことも、最近はうっかり言ってしまう。体と心の距離が近づいた分、遠慮がなくなってきたのは否めない。それは先生の方にも言えること。でも、先生史上もっとも大変なこの時期に、追い込むようなこと言うべきじゃなかった。そわそわしなが...
帰りのドライブ、もうすぐ皐月ちゃんの誕生日だと言うと、「あいつ元気にしてる?」と笑顔が出た。「元気元気!……先生、皐月ちゃんには話してもいい?」「んー……」あれ。鮎ちゃんの時はいいよって感じやったのに、明るくない返事。「バスケ部に情報流出したらやりにくいしな…。卒業まで待ったら」「皐月ちゃんは誰にも言わんやろ」「そうなん?みっちゃんが信用してるなら、いいんかな…」いいんかな……って、そんな言い方不安やなぁ...