Category: 高校卒業後

591.先生が帰ってきた

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 19, 2018

寝室の窓下の棚にずらりと並んでいた少年漫画の一巻を手に取り、読み耽ること二時間。ベッドにうつぶせながらだらだらと読んでたら、玄関のドアが開いた。「おーい。みなみ、どこ?」先生が帰ってきた。急いでリビングまで行き、飛びつくように先生の体を抱きしめる。深呼吸して先生を十分に補給する。「急に来たらびっくりするやろ」「嫌やった?」「嫌なわけ……」先生は、ウザそうな顔しながら(いつもやけど)、少し黙った。そし...

590.怪しまれる18歳

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 29, 2018

マンションの管理人さんが箒を持って掃除をしていた。目が合い、ぺこりと頭を下げてエレベーターまで歩く。すると、管理人さんも館内までごみを捨てに入ってきた。その方は、人の良さそうな感じではあるけど…なんとなく、ちょっと緊張感が走る。今までは私一人でこのマンションに入ったことはないし、オートロックのない時代のマンション。管理人さんの視線が突き刺さる。もう一回お辞儀をして、エレベーターのボタンを押そうとし...

589.怒られに来たんじゃない

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 19, 2018

卒業旅行は昼過ぎに解散した。名残惜しくてまだまだ一緒にいたかったけど、今度は鮎ちゃんが車で迎えにくるという約束を固く交わして二人と別れた。私だけ違う電車に乗って。先生からもらった合鍵を使うのは今日な気がして、ちょっと慣れてきた沿線の電車に揺られながら、畑を眺める。仕事終わってから高速飛ばして来てもらうのも悪いし。先生は、出入り自由って言ってたし。手の中の細長い鍵を握りしめて、先生の駅で降りた。バス...

588.そんなにかっこよくない

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 18, 2018

こんな私の気持ち、先生はめんどくさいやろな。私が先生を大好きで、ひとりじめしたくてすねてる気持ちなんて、30歳からすると、おなかいっぱいで胸やけするんかもしれへん。切れた携帯を見てると、後ろから鮎ちゃんに首根っこをつかまれる。「ぎゃっ」「みなみ、暗い!仲直りできんかったん?」「うん…なんか先生も大したことない感じにしようとするし」「ホンマに大したことなかったからちゃうん」「でも…」うじうじする私の背中...

587.卒業しても妬くものは妬く

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 15, 2018

『楽しそうやなぁ。相方も夜中やのに元気やな』「……楽しいよ」鮎ちゃんと皐月ちゃんは気を利かせてくれたのか、私に携帯を渡した後は、全く構ってくることなくエスプレッソマシンで遊んでいる。コーヒーの香り漂いながら、私は窓際のソファに座って、ちょっとした夜景を眺めながら先生と話していた。破天荒な行いのあとのこういう配慮(という名の完全放置)って、すごく鮎ちゃんらしいけど。「タカノリ……いや、先生も、今日楽しか...


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