Category: 高校卒業後

589.怒られに来たんじゃない

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 19, 2018

卒業旅行は昼過ぎに解散した。名残惜しくてまだまだ一緒にいたかったけど、今度は鮎ちゃんが車で迎えにくるという約束を固く交わして二人と別れた。私だけ違う電車に乗って。先生からもらった合鍵を使うのは今日な気がして、ちょっと慣れてきた沿線の電車に揺られながら、畑を眺める。仕事終わってから高速飛ばして来てもらうのも悪いし。先生は、出入り自由って言ってたし。手の中の細長い鍵を握りしめて、先生の駅で降りた。バス...

588.そんなにかっこよくない

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 18, 2018

こんな私の気持ち、先生はめんどくさいやろな。私が先生を大好きで、ひとりじめしたくてすねてる気持ちなんて、30歳からすると、おなかいっぱいで胸やけするんかもしれへん。切れた携帯を見てると、後ろから鮎ちゃんに首根っこをつかまれる。「ぎゃっ」「みなみ、暗い!仲直りできんかったん?」「うん…なんか先生も大したことない感じにしようとするし」「ホンマに大したことなかったからちゃうん」「でも…」うじうじする私の背中...

587.卒業しても妬くものは妬く

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 15, 2018

『楽しそうやなぁ。相方も夜中やのに元気やな』「……楽しいよ」鮎ちゃんと皐月ちゃんは気を利かせてくれたのか、私に携帯を渡した後は、全く構ってくることなくエスプレッソマシンで遊んでいる。コーヒーの香り漂いながら、私は窓際のソファに座って、ちょっとした夜景を眺めながら先生と話していた。破天荒な行いのあとのこういう配慮(という名の完全放置)って、すごく鮎ちゃんらしいけど。「タカノリ……いや、先生も、今日楽しか...

586.女子会ナイト

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 14, 2018

モヤモヤをひた隠しにして、プチフールと大人の飲み物を嗜みながら、夜は更ける。それぞれの恋バナを聞き、盛り上がったりしんみりしたり、キャッキャ騒ぎながら日付が変わろうとした時、携帯が鳴った。「………」携帯を見てるだけで出ない私に、鮎ちゃんが「出ーへんなら音切って」と迷惑そうに言う。ごもっともです。「……出ーへん。出てもどうせ、酔ってるやろうし」「葉山飲みに行ってたん?さっき電話したんちゃうん」鮎ちゃんが...

585.嫉妬で迷子

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 13, 2018

「葉山から?」「そうみたい、先部屋戻ってて。電話やから…」「おけー」鮎ちゃんだけエレベーターに乗ってもらって、私は広々としたロビーに残った。正直、鮎ちゃんの前で電話に出たら、「葉山もここに呼べ」攻撃に遭うかもしれんし。それにしても、プチ卒業旅行と伝えてるはずやのに、電話掛けてくるなんて先生っぽくないなぁと思いながら、電話に出る。「はーい」と明るい声で出たものの、向こうはざわざわしてるだけで先生の声...


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