Category: 高校卒業後

593.シートベルト

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 04, 2018

帰りのエレベーターを降りる。ぎゅーっと先生に抱きついてたら、べりっと剥がされた。「くっつきすぎ」「……」さっきの管理人さんに見つかるかもしれんもんな。そしたら先生が気まずいよな。私大人っぽくないし。そうやって自己完結して、静かに先生から離れたら「やけに素直やな」と言われた。「管理人さんおるもんな…」さっきまで、ベッドの上でしてたことは恋人同士の行為なのに、外では違うことに寂しさが増す。「管理人さん?...

592.帰りたくない

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 02, 2018

たくさん、言いたいことがあったのに、ぬくもりを感じたらそこから溶けてなくなっていく。言おうと思っていた不満は、静かなキスに変わる。キスするたびに唇も眼差しも優しくなっていって、温かいものに包まれて、何を怒ってたのか、何に妬いてたのかわからなくなる。不本意やけど、これを「機嫌が直った」と呼ぶなら、そうなのかもしれない。会ってしまえば、先生が私に微笑んだら、吹き飛ぶような嫉妬。で、このぬくもりが消えた...

591.先生が帰ってきた

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 19, 2018

寝室の窓下の棚にずらりと並んでいた少年漫画の一巻を手に取り、読み耽ること二時間。ベッドにうつぶせながらだらだらと読んでたら、玄関のドアが開いた。「おーい。みなみ、どこ?」先生が帰ってきた。急いでリビングまで行き、飛びつくように先生の体を抱きしめる。深呼吸して先生を十分に補給する。「急に来たらびっくりするやろ」「嫌やった?」「嫌なわけ……」先生は、ウザそうな顔しながら(いつもやけど)、少し黙った。そし...

590.怪しまれる18歳

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 29, 2018

マンションの管理人さんが箒を持って掃除をしていた。目が合い、ぺこりと頭を下げてエレベーターまで歩く。すると、管理人さんも館内までごみを捨てに入ってきた。その方は、人の良さそうな感じではあるけど…なんとなく、ちょっと緊張感が走る。今までは私一人でこのマンションに入ったことはないし、オートロックのない時代のマンション。管理人さんの視線が突き刺さる。もう一回お辞儀をして、エレベーターのボタンを押そうとし...

589.怒られに来たんじゃない

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 19, 2018

卒業旅行は昼過ぎに解散した。名残惜しくてまだまだ一緒にいたかったけど、今度は鮎ちゃんが車で迎えにくるという約束を固く交わして二人と別れた。私だけ違う電車に乗って。先生からもらった合鍵を使うのは今日な気がして、ちょっと慣れてきた沿線の電車に揺られながら、畑を眺める。仕事終わってから高速飛ばして来てもらうのも悪いし。先生は、出入り自由って言ってたし。手の中の細長い鍵を握りしめて、先生の駅で降りた。バス...


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